トップメッセージ

皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

私が取締役代表執行役社長兼CEOに就任してから、約1年が経過しました。この間を振り返ると、当社グループを取り巻く経営環境は大きく変化したと実感しています。まず、長く続いたマイナス金利から「金利のある世界」への転換が進み、地域金融機関の収益環境は大きく変わりました。ただ、その環境に依存した経営を続けていては持続的な成長は実現できません。近年は、資本コストやROEを意識した経営への要請が強まり、株主・投資家の皆さまが地域金融機関に求める視点も大きく変化しています。単に利益を積み上げるだけでなく、いかに企業価値を向上させ、持続的な成長を実現するかが問われる時代になったと認識しています。

前中期経営計画である第5次中期経営計画および第5次中期経営計画Plusは、非常に厳しい経営環境の中で事業基盤を強化した5年間でした。長く続いたゼロ金利環境のもとで、地域金融機関の収益環境は厳しさが増し、本業収益を確保すること自体大きな課題となっていました。そうした中、私たちは単に貸出残高の拡大を追い求めるのではなく、お客さまの課題解決に寄り添うソリューション営業への転換を進めました。事業承継や人材紹介、M&Aなど、金融の枠を超えた提案活動を積み重ねた結果、ソリューション提供件数は着実に増加し、お客さまとの関係性も深まってまいりました。

2026年3月には、「とことん向き合い、ぐつぐつ追い求め、あしたをまっさきに切り拓く 〜もっとおもしろく、もっといきいきと〜」というパーパスを公表しました。このパーパスはお客さまに向けたメッセージであると同時に、職員一人ひとりに向けたメッセージでもあります。地域やお客さまの課題に真摯に向き合い、自ら考え、挑戦し続ける組織でありたい。その想いを込めて策定しました。

また、パーパスと同時に公表した「長期経営戦略」では、10年後の目指す姿としてROE10%以上を安定的に実現できる企業グループを掲げました。その実現に向けた最初の3年間の行動計画が、「第6次中期経営計画」となります。本計画で掲げた2028年度におけるROE10%、ならびにHD連結当期純利益300億円という目標は、現時点で容易なものではありませんが、私たちが目指しているのは一時的な達成ではなく、その水準を持続的に維持できる経営基盤を構築することにあります。現状の延長線上に留まることなく、通過点としてより高い目標に挑戦することで、当社グループを次の成長ステージへ進めてまいります。

最後になりますが、地域の皆さまから愛されるグループを目指して、役職員一同取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。