皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
池田泉州ホールディングスの2025年度中間期の業績並びに第5次中期経営計画Plusの進捗状況について、お知らせいたします。
今年度、当社グループを取り巻く環境は転換点を迎えております。特に大きな転換点は、超低金利政策の見直しを受けた「金利のある世界」への移行です。超低金利環境下では、融資による収益確保や資金運用は難しい状況でした。金利が上昇局面に転じたことで、金融機関のあり方が問われる局面になったと感じております。
金利上昇は経営にとって一定の追い風となりますが、預金コスト・債券評価損・信用リスクの増加といった新たな課題も顕在化しております。このような経営環境の変化に対して、当社グループにとっての「再成長のチャンス」として活かすためには、一層、経営のかじ取りが重要であると考えます。
このような経営環境の中、当中間期の業績は、連結当期純利益において前年比2億円増加の86億円となりました。預貸金収益が前年比21億円増加となり、政策金利引き上げに伴う貸出金利息の増加が寄与しております。2025年度連結当期純利益147億円に対して、順調な業績推移となっております。
さらに、株主還元方針について、2025年度は1株当たり配当金を16円以上とし、機動的な自己株式取得と合わせ、株主還元率40%以上、2026年度以降は利益の成長とともに累進的な配当を行い、配当性向で40%を目安としておりました。昨今の金融機関を取り巻く経営環境や株式市場の変化・株主還元の方針等を総合的に勘案し、1年前倒しする形で、2025年度から配当性向で40%を目安とすることにいたしました。また、2025年度の1株当たりの年間配当予想も16円から21円に増額しております。
本年5月、2028年度に連結当期純利益220億円・ROE8%を達成するという経営目標を公表しました。01銀行は出来て間もない会社であり、本業利益の増強を第1の柱として、2026年度から始まる第6次中期経営計画期間中に一層の増強を図りたいと考えております。
また、第6次中期経営計画に加え、新たに「長期経営戦略」の策定に着手しております。短期・中期の視点に留まらず、10年後のあるべき姿からバックキャストして戦略を構築しております。
最後に、私自身がCEOとして最も大事にしていることをお伝えさせていただきます。
それは、当社グループが、
- ①お客さまの課題に向き合い、アイデアを出し、解決へと導くソリューションパートナーであること
- ②お客さまや地域の夢を共に育み、お客さまの夢をかたちにする金融グループになっていくこと
でございます。
この2点を忘れずに、地域の皆さまから愛される金融グループを目指して、役職員一同取り組んでまいりますので、今後とも変わらぬご愛顧とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
